「素直な気持ち」
鹿児島県立鹿児島水産高等学校
生徒代表 郷 原 葵
私は、戦後四十八年経ってから、鹿児島で生まれました。私は戦争という恐ろしさを自分の祖母から聞いているだけで、その本当の恐ろしさを知りません。しかし、私は人の死の悲しみはわかります。でも戦争のように目の前で多くの人が死んだ悲しみや苦しみはわかりません。戦争という言葉は、口では簡単に言えますが、どれだけ多くの人が悲しみ、憎しみ、犠牲になったかは、戦争を体験していない私たちにはわかりません。
人は何のために生れて何のために生きるのかは、人それぞれ違うと思います。しかし、戦争で死ぬために生れてきたということは、あってはならないと思います。それは形の上では、自分の意志で戦争に行ったとしても同じです。そのような意思を若者に持たせてしまった社会は、どのようなものであったのか、今の私にとっておおいに考えさせるものです。そのように考えることによって、私たちは平和について深く理解することができると思います。
私がそのようなことを感じるのは、小学生の時ある美術館で一つの絵を見たことによります。その絵は戦争の「恐ろしさ・悲しみ・憎しみ・多くの人の犠牲」を題材とした絵が描かれていました。私はその絵を見た時、強く心が痛みました。その絵を見てから五年以上経ちますが、私は今でも鮮明に思い出すことができます。私がこの絵を見て未だにその映像が忘れられない以上に、戦争を実体験した人たちにとって、戦争の悲惨さは一生忘れることのできない事だと思います。
そのような足もすくむような状況の中で、日本という国のため、また家族のために、そして私たちが暮らしているこの未来のために特攻していかれた方々を想うと、私はとても幸せな生活をしています。何気ないこの学校生活が、一番平和で幸せなことだと思います。この今の平和で幸せな世界を、これからの日本の若者が日本の未来を戦争のない平和で幸せな社会へ築きあげ、世界の人々の一人一人の平和で幸せな心を一つの絆の糸で結び上げるような世界へ築きあげていきたいと思います。
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